GAG2023参加アーティスト/北奥美帆

岐阜県高山市での木製家具の制作にはじまり、家具の
構造と作り方をベースに動物型の作品群などを制作す
る。独立後の現在は、主に羊や牛といった古代から人
間と深い関係のあった家畜や動物のスツールやオブジ
ェを手掛けている。

 

北奥美帆 コメント
数年前テーマをもらってなんとなく動物のスツールを
本革で制作したとき、動物から剥いだ皮で動物の形の
カワイイものを作っていることに、ふと人間ヤバイ…
と思いました。
家具の工場でも当たり前に産業の素材として革(動物
の体の一部)を使っていて、その心持ちは  ” 値段が高
くて縫直しのきかない材料 ”  ぐらいで軽く消費してい
ました。
その現実にブルーになりつつ、けれど私もその産業に
ご飯を食べさせてもらっているし、革は家具の素材と
してかなり優秀だし、革を使うことは脈々と続く文化
でもあって、安直に反対するのは違うと思いながら、
人間のために殺される動物に思いを馳せています。
それで、今のところは殺される動物と人間のエゴを供
養するつもりで、家畜や古代から人間と深い関係にあ
った動物をメインに制作しています。
それでだいたい完成です。

 

北奥美帆 略歴
1989年
三重県出身
2013年
東京藝術大学デザイン科卒業
素材と加工のことをもっと知りたくて飛騨高山の家具メーカーに就職
在職中に2級家具制作技能士(手加工、いす張り)取得
2017年
「高岡クラフトコンペ」グランプリ 受賞
2021年
独立
1級家具制作技能士(いす張り)取得

展示歴
2019年
「SICF」(スパイラル/東京)
2020年
「いんすぴ  これやん展  vol.1」(パークホテル東京/東京)
2021年
「いんすぴ  これやん展  vol.2」(パークホテル東京/東京)
「KOGEI  Art  Fair  Kanazawa  2021」(ハイアット セントリック  金沢/石川)
2022年
「RANPO  WANTED」(東京芸術劇場/東京)
個展「動物椅子舎」(GALLERY龍屋/愛知)

 

北奥美帆「羊 no.8」
木材(ケヤキ)・インテリアファブリック・ウレタンフォーム・
綿・くるみボタン・鋲・鉄媒染液・家具用オイル塗料、
H46×W70×D30cm〔2022年〕(参考画像)

 

展示会場

 > 岐阜信用金庫会場

> 柳ケ瀬画廊会場

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