GAG2023参加アーティスト/坂本匡之
記憶の底から掬いあげるように、抽象化・象徴化
された「今」の人や扉、空間を描く。油彩で下地
を施したあと、テンペラ技法による細い線で画面
全体を埋め尽くす行為を繰り返し、時間をかけて
少しずつ絵の姿を形づくっていく。
坂本匡之 コメント
描くことは自分の時間の残し方と意識して久しい。混合技法
という油彩とテンペラ を併用する技法で、油彩で下地を施し
たあとテンペラ 白による線を画面全体に埋め尽くしていく。
そこにごく薄い油彩で描いていくが、ある程度のところで、
また線を埋め尽くす。この過程を繰り返し、絵が現れては消
えてゆくような時間をへて徐々に姿が見えてくる。この時間
そのものを閉じ込めるような描き方自体が、私の表現の根幹
を成している。そうして描きたいものは、記憶の底に埋もれ
たような、それでも人の姿をリアルに映しているような世界
だ。抽象化され象徴的に扱う形は「人」であったり「穴」「
扉」であったりしているが、そこに立ち現れる世界は「今」
を生きる人を表現している。
坂本匡之 略歴
1957年
福岡生まれ
1984年
東京藝術大学油画科卒業
1986年
東京藝術大学大学院美術研究科壁画研究分野修了
2021年
「Gallery 枝香庵 ウィンターフェスティバル」(Gallery枝香庵/東京)
個展「記憶の底から」(B-gallery/東京)
「The Artcomplex Center of Tokyo小品展」(The Artcomplex center of Tokyo/東京)
「 HOLONIC展 個と全体の調和を図る」(京王プラザホテルロビーgallery/東京)
個展「モノガタル」(The Artcomplex center of Tokyo/東京)
2022年
「Gallery 枝香庵 ウィンターフェスティバル」(Gallery枝香庵/東京)
「アートクリスマス」(わたなべ画廊/埼玉)
個展「モノガタル」(The Artcomplex Center of Tokyo/東京)
個展「記憶の底へ」(Gallery 枝香庵/東京)
「IAG Artists Selection 2022 池袋回遊派美術展」(東京)
「The Artcomplex Center of Tokyo小品展」(The Artcomplex center of Tokyo/東京)
「 HOLONIC展 個と全体の調和を図る」(京王プラザホテルロビーgallery/東京)
その他
「W BANGKOK HOTEL ART FAIR」参加
「ART MOMENTS JAKARTA ON LINE」参加
「第1回2回3回、Japan object exhibition」入選
「第6回9回12回板室温泉大黒屋現代美術展」入選
「池袋アートギャザリング IAG AWARDS」入選
「ACT(The Artcomplex center of Tokyo) 絵画大賞展」大賞受賞
など個展グループ展多数
坂本匡之「三つの穴」
混合技法(油彩・テンペラ)、167×62.4cm
展示会場
> 十六銀行会場