GAG2023参加アーティスト/高橋祐次

“   玩具でもあり絵画でもある、
あるいは玩具でもなく絵画でもない、なにか  “

絵本・イラスト・絵画……
多彩な分野で活躍する現代美術家。
本展では「遊び」を体現した玩具の可能性、
造形性に着目して作品を展開する。

 

高橋祐次 コメント
「家」の絵をよく描いています。その「家」は四角形の上に
三角形をすとんと乗せた、ごくごくシンプルな形をしていて、
自分にとって最も居心地の良い「居場所」という意味を持た
せています。
温かい家庭は居心地が良い、という意味では必ずしもなく、
それぞれの居やすい空間、縄張りのようなものを「家」の形
で表現しています。
その「家」が空を飛んだり、海を泳いだり、動物に乗り移動
したりします。ポツンとひとりでいることが多いですが、た
まには他の「家」と集まって街になったり、密着して積み重
なり集合住宅のようにもなります。
技法は、アクリル絵の具に砂を混ぜて製作した泥状の絵の具
を使用する描画と、小さくカットしたパーツを組み合わせて
つくるモザイクのような技法、ふたつを使用しています。描
くものが直線的であったり幾何学的な要素でできていること
が多いため、砂のざらつきやモザイクで冷たさを解消しラフ
さを追加できればと考えています。

 

高橋祐次 略歴
1993年
愛知県生まれ
2016年
「文芸社第10回えほん大賞」大賞 受賞
2018年
東京藝術大学 修了制作 デザインN賞 受賞
「KENZAN2018」roidworksgallery賞 受賞
個展「幾何学的な空を見る」(八犬堂/東京)
個展「家」(ぽえむ/東京)
2019年
個展「空はどこだ」(新生堂/東京)
2020年
「KENZAN2020」N賞 受賞
個展「水平線から来たらしい」(伊勢丹浦和店/埼玉)
個展「折れた街」(丸善丸の内本店/東京)
2021年
個展「動物展」(伊勢丹浦和店/埼玉)
個展「島の行方」(新生堂/東京)
個展「動植物展」(Artglorieux GALLERY OF TOKYO/東京)
2022年
「ボローニャ国際絵本原画展」入選
個展「何かが起こる3秒前展」(八犬堂/東京)
絵本『ずぼっ じー』(講談社)刊行

 

高橋祐次「とぶ家」
アクリル・砂、20×16cm〔2023年〕

 

展示会場

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